藤野・益子の視察レポ① -古さと新さのあいだ-
住まい2016年9月19日
民家改修プロジェクト1軒目の着工を前にして、神奈川県の藤野と栃木県の益子町に行ってきました。
神山では色んな職種、色んな立場の人の組み合わせでツアーを組みます。だから視察先で注目するポイントも人それぞれ。
ここでは移住交流センター伊藤の視点から見えてきたものをご紹介します(今回は益子編!)。
現地の大工さん、建築士さんの案内でたくさんの家を見学したのですが、私が1番気になったのは古材・古家具の使われ方。まずはリフォームの家から。
神山でも見かけるような和箪笥が、キッチンに組み込まれたり、そのままキッチンカウンターとして使われたり。
木製建具は大切に活かします。
次は新築の家々。
波板トタン張りのお家でも木製建具が使われています。
ツンっとした印象が少しやわらぐ感じ。
さっきのお家の中。印象がガラリと変わります。
玄関のとびら側の3枚は古材、残りは新材の床。
古材に合わせた塗装が工夫されています。
別のお家です。
古家具と新材の組み合わせが、だんだん違和感なく見えてきました。
右手の引き戸に近寄ります。レール状の金具で上から吊ってあるようです。
吊り下げてあるから、床面はバリアフリーになっています。
最後は小ぶりな草屋根のお家。
外観はしっくり控えめ、中身に大工の技の粋がつまっていました。
実は骨組みに、会津で解体された小屋の骨組みが丸々使われています。両幅が1間ずつほど足されていて、移築という技術がベースなのだとか。
この規模の解体&移築は、まだまだ序の口だそうです。 それをさらっと言ってのけた、益子の大工さんがカッコよかった。
おそらく神山にも、古材・古家具という資源はたくさん眠っているはず。ただ保管や修繕、実際の取り付けには手間がかかりそうで、今までおよび腰になりがちでした。今回、素敵な実例をたくさん知れたおかげで、こうした手間にも前向きに取り組めそうです。
次から空き家の掃除では、古材・古家具が立派な資源に見えることでしょう。まずは保管場所を探すところから、じわじわとがんばります。益子のみなさん、ありがとうございました!
移住交流支援センター
いとう
*視察レポ、もう少し続きます。
移住支援センター
物件紹介から交渉、契約、地域への順応支援にいたるトータルサービスを提供。 「こんなところに住みたい」という移住希望者の要望と、「こんな人に来てほしい」という所有者や地域住民の仲介役を果たします。 「これがダメなら、あれはどう?」というような不動産屋さん的な対応はしません。 最適で、最善の組み合わせを実現するため、一件一件に時間をかけます。 家探しには忍耐が必要です。その忍耐力をお持ちかどうかも、マッチングの大きな要素となります。
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コメント一覧
視察レポート、嬉しいです!神山にも古材・古家具を活用する拠点が早くできたらいいなー。
2016年9月20日 15:17 | 高田 友美
小さなリビルディングセンター、つくろう。:-)
2016年9月20日 17:22 | 西村佳哲