自分のHAPPYを軸に、地域が良くなり、お金もまわるといい

しごと2017年3月27日

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投稿者:高田 友美

こんにちは、神山つなぐ公社「しごとづくり」担当の高田です。

神山町ではどんな起業支援を進めていくのがよいのだろう?と模索する中で、先週3月22・23日に実験的な「事業計画のつくり方講座」を開催しました。

講師にお招きしたのは、Publico代表の山元圭太さん。滋賀県出身の山元さんは、私が東京や滋賀で活動してきた中で知り合い、今は「社会を変える組織をつくる」というミッションを掲げ、様々な組織や地域のアドバイザーとして活躍していて、とても頼りになる存在です。

今回の講師をお願いするにあたり、公社の目指す起業支援の方向性について、山元さんとかなり話し合いました。

「まちを将来世代につなぐプロジェクト」としては、一般的なビジネス(利益追求を前提)のための事業計画づくり講座では足りない視点がある気がする。とはいえ、山元さんが今まで主に手がけてきた「ソーシャルビジネス(地域課題の解決を前提)」は、神山で出会う起業家(予備軍も含め)を見ていると、なんだか合わないように思う。

そんな私の曖昧なリクエストを受け、オンライン&対面での打ち合わせを重ね、山元さんが提案してくれたのが、自分(たち)のHAPPYを軸とした「ライフビジネス(新しい生業)」という新分類。

山元さんの講義資料より (c)Publico

「利益は出したいけど、追求したいわけではない」
「自分や家族がHAPPYでいられることを大事にしたい」
「みんながHAPPYになることはしたいけど、
 必ずしも社会/地域課題解決したいわけではない」
「自分が楽しい・気持ち良いからやってるだけ」

そう思っている人の目指すビジネスタイプが「ライフビジネス」のようです。とはいえ、パキっと明確に3分割されるわけではなく、人によって、もしくはタイミングによって、経済・社会・生業の比率が変わるそう。

そんな流れで、今回は、山元さんにとっても初チャレンジである「ライフビジネス」のための事業計画づくり講座となりました。

1日目はまず、参加者の皆さんが実現したいことの整理とその実現に向けた計画の作り方を具体的に講義とワークを通じて学ぶ時間。

自分(と大切な人たち)の理想の「生活」や「暮らし」はどんなものかを確認した上で、自分がやりたいビジネスの本質的価値は何なのか、どんな人にどんな風にその価値を提供していったらよいのか、などを突き詰めて考えました。

そして2日目は、皆さんの計画作成とブラッシュアップの時間。山元さんとの個別相談や、参加者同士の相互助言などを交えながら、それぞれの計画を詰めていきました。

講座2日目の様子

2日間を通して、参加者の皆さんからは「自分のやりたいことを言葉にする機会がなかなかなくて苦戦した。まずは『お試しごと』をやってみようと思う」「他の参加者へのアドバイスも共通するところがあって、とても参考になった。」などの感想をいただきました。みんなでチャレンジしてみる場があると、集中して取り組めてよいし、心強いな、と私も実感。

講師の山元さんからも、最後にこんな激励の言葉をいただきました。
「この2日間は体質改善・体幹トレーニングのやり方の入門編を伝授しただけ。ほったらかしにしておくと、あっという間に戻ってしまう。まずは、試しに小さく、やってみてください。そしてぜひ、定期的にふりかえりの機会を!」

おまけの写真。今回、山元さんは作良家に宿泊してもらい、宿主の中谷さんからいろいろ神山のディープな話も伺いました。作良家もライフビジネスの好例かもしれません。

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高田 友美

静岡県浜松市出身。神戸→東京→スウェーデン→滋賀を経て、神山に移り住みました。神山つなぐ公社では「コミュニティ・アニメーター」として、主に大埜地の集合住宅とすみはじめ住宅から始まるコミュニティ育成を担当。休みの日はノラ上手に励んでいます。

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