集落支援員さんに聞きました vol.1 ~阿川編~

しごと2023年2月7日

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投稿者:田中 泰子

(神山つなぐ公社 安心な暮らしづくり担当)

「集落支援員」というお仕事があることをご存知ですか?
既に配置されている上分・阿川地区に加え、次年度春から、新たに鬼籠野地区への配置が行われることになりました。

新たな募集に関しては、神山町役場HPイン神山に掲載されています。
更なる詳細については、2月上旬に告知される予定ですので、ご関心のある方は、引き続き神山町役場HPをご確認ください。

「『集落支援員』ってどんなことをするの?」
「どんな人が集落支援員になっているの?」
など、募集があることは目にしたものの、集落支援員の実態がよくわからないという方も多いかと思います。そこで、もう少し詳しくご紹介したいと思います。


〇集落支援員さんが行っている活動です。
こちらをご参照ください。
(各地区の支援員さんが活動内容をまとめた資料です)


〇集落支援員のみなさんは、どんな人がいて、支援員の活動を通して、どんなことを感じているのでしょうか?

神山町では、現在、上分地区、そして阿川地区の2地区に集落支援員(各3名)が配置されています。
また、集落支援員の相談役及び活動のサポート役として、そして、時には活動の主体として、「上分の会」・「阿川の会」があります。それぞれの地区に暮らす方々で構成されています。


それでは、支援員のみなさんに以下の3つの項目について、インタビューしてみました。

1.支援員の活動を通じて、やりがいを感じていることはなんですか?
2.支援員の活動の中で、大変だなと感じること、また、気をつけていることがあれば教えてください。
3.心に残っている出来事ありますか?


=== 阿川編 ===

阿川地区では2022年度4月から活動が始まっています。

【阿川地区 支援員】

〇耕郁美(たがやすいくみ)さん

ご出身は海陽町。親(母)の介護のため、吉野川市で暮らしていたが、2021年夏に阿川地区に移住してきた。部落会長便で配布された募集記事を見て、支援員に応募。
 

〇猪子徳保(いのこのりやす)さん


ご出身は広野。退職され、「地元に対して何かできることはないか」と考えていた矢先に、防災無線で流れていた支援員の募集を聞き、応募。


〇村本温子(むらもとあつこ)さん

もともと阿川公民館を主に、公民館職員として18年間勤務後、支援員となった。


1.    やりがいを感じていることはなんですか?

(耕さん)吉野川市から神山へ移住しました。神山の地理も分からなければ、地域の方のお顔も分からない。そこからのスタートでした。が、支援員を始めるにあたって、まず全戸220戸にご挨拶に行きました。そこから(高齢者実態把握調査など)実際の活動に移りました。今ではご挨拶を交わせる方も多くなりました。訪問すると「また来てな」という声をかけて下さいます。4月に発行した「支援員だより」に自己紹介をのせていたのですが、その号を大事に置いて下さっている方もいます。感謝とともに、やりがいを感じています。

(猪子さん)阿川では、公民館の施設管理(環境整備)を行うことも支援員の仕事です。やればやるだけ目に見えて綺麗になるので、やりがいとなっています。また、お正月には地域の方から年賀状が届きました。それもとても嬉しかったことでした。

(村本さん)地域の方が困っていることを解決できた時は、やはり、やりがいを感じます。今年度は、家のそばに生えていた木が大きくなりすぎて、家に日があたらなくなって、困っていた方のお宅の「陰切り(※)」を支援員同士の連携、さらに役場との連携で行うことができました。とても喜んでくださっていたことが嬉しい出来事でした。

(※)陰切り=木が大きくなって家や田畑に日陰を作ってしまうので、その木を切って、太陽がしっかりと当たるようにすることをいいます。
 

2.    支援員の活動の中で、大変だなと感じること、また、気をつけていることがあれば教えてください。

(耕さん)緊急の際に必要となる情報を、町が消防署と共有するため、「高齢者実態把握事業」における訪問調査を行っています。お話していく中で、その人が抱えている苦労を話してくださることもあります。そのままを受け止めながら、あたたかく、冷静に聴き、活動につなげるという難しさを感じることもあります。

(猪子さん)いろいろな団体があったり、役割があったりします。内容によって、誰(どこ)と共有して進めていく必要があるのか、キーマンとなる人を把握することが大事だなぁと感じています。また、相手の身になって、真摯に向き合うという姿勢を大事にしています。
 

3.心に残っている出来事はありますか?
(耕さん)支援員をするようになってから、声をかけて下さる地域の方が増えました。また、成人大学などにも参加しており、阿川地区以外でも知っている顔が増え、ご挨拶を交わせる機会が増えています。気さくに声をかけて下さることがとても嬉しく、心があたたかくなる出来事でした。

(猪子さん)支援員になってすぐ阿川地区の全戸を訪問し、ごあいさつ回りをしました。そのことで、みなさんが覚えていてくださって、二度目に伺った時には嬉しそうに迎えてくれました。とても心に残っています。

(村本さん)私は阿川公民館で公民館職員として勤めていた期間が長く、その後支援員になりました。阿川のことをあまり知らない耕さんや猪子さんが、とにかく一生懸命、地域の人と接し、仕事を覚えようとする姿勢に、阿川地区の住民でもある私は感動しています。


阿川地区の支援員さんの一日は、
玄関前の掃除から始まります。地域の方が公民館に気持ちよく来てくださるように、と。
そして午前中は、公民館やその周辺の環境整備の時間に充てているそうです。そして、午後からは高齢者実態把握のための訪問調査等で、地域の方のお宅を訪問しながら、状況把握に努められているそうです。

訪ねると、いつも笑顔で迎えて下さる阿川地区の集落支援員のみなさん。
今年の春から始まった支援員活動。次年度はどんな展開が生まれていくのでしょうか。
楽しみです。

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田中 泰子 (神山つなぐ公社 安心な暮らしづくり担当)

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