町民の方にこそ使ってほしい、「KAMIYAMA HOPPING MAP」できました。

しごと2022年4月20日

畔永 由希乃

投稿者:畔永 由希乃

春らしい陽気になり、ずいぶんと気温も上がってきましたが、少し遡ること3月中旬。神山町に新たなマップが誕生しました。その名も「KAMIYAMA HOPPING MAP」。

マップと聞いてイメージするのは、町の外から訪れた人へ向けた、いわゆる”観光マップ”ですが、今回はそれとは少し違うよう。聞いてみると、「まちにいる人にこそ使ってほしい」ものになっているそうです。

一体どういうことなのか。
制作チームの一人である、馬場さんにお話を伺いました。

話し手:馬場(神山つなぐ公社) 
聞き手:畔永(神山つなぐ公社)

 

まずは、今回制作した「KAMIYAMA HOPPING MAP」とはなにか、説明いただけますか?

馬場:町内の飲食店やお土産物を、おいしそうな写真やかわいいイラストを添えて掲載しているマップです。「ここのこれがおいしいから行ってみて」と言えるような、各店の”おすすめの一品”を撮影して掲載。商工会や役場のメンバーにもアンケートを取ったりして、選ばれました。

畔永:制作チームによる各店の”イチオシ”が並んでいるんですね。マップに載っている料理を頼めば間違いない!と。

馬場:そうです!

 

 
(▲見ているだけでよだれがたれてきそうな写真が並んでいます…)

(▲撮影の裏側の様子。)

 

そもそも、どういった経緯で制作することになったんですか?

馬場:観光・滞在というところで、神山って色々とあると思うんです。オニヴァとか、岳人の森とか、コットンフィールドとか、WEEKとか、神山温泉とか他にも。

いろんなプレイヤーがいて、そこを目がけて(人が)来てくれているんですけど、とはいえやっぱり「冬は閑散期やな」っていうのがあったんですよ。そこはみんなそれぞれの課題感として持っとったりはしたんですけど、でもこれは、まち全体の課題でもあって。

で、閑散期どうしようか、プレイヤーはいるけど。という状態を、観光とか滞在とかを支える役場や商工会、グリーンバレー、温泉といった、中間支援組織が、横の繋がりをもって、そこをなんとかしようと。ちゃんと横のつながりを持って、閑散期を乗り切るとか、コロナを乗り切るとか、然るべき人が頭を使ったり、動く状態を作ろうというのがそもそもあって。


それでまずは、「マップを作ろうよ」というのがあったんです。

なんで、今回は公社と、役場と、商工会と、あと神山温泉で町ぐるみ研修生をしている本重さんにも入っていただいて、進めていきました。中心は、商工会青年部のみなさんでした。初めての共同作業的な意味合いがあります。

ゆくゆくは、観光・滞在に関係する人たちをちゃんと支援できるような連携を作っていこう、とか、これをきっかけになにかやっていければねっていうのがあります。
 

 

連携しての共同作業も、マップ制作も初めての試みだったとのことで、どんなところに苦労したり、苦戦しましたか?

馬場:どういうものを作るかっていう、たとえば形…冊子にするかとか。あと、今回のマップは飲食店に絞っているんですけど、”食べる”だけじゃなくって、”泊まる””遊ぶ”なんかも載せるのか、とかですかね。

なんで、このA3両面刷りで、このくらいのサイズにして、こういう風に使ってもらいたい、みたいなのをまとめるんが一番時間がかかりましたね。

畔永:時間がかかったというと、決められないとか?

馬場:決められなかったですね。あとは、インターネットで見れるようにするのか、紙にするのか、とか。「やっぱネットでしょ」て人も結構いたんですよ。基本、今のユーザーというか、旅行者とかの動きはGoogleマップで決めてたりしますよね、っていう意見もあって、それは「確かにな」と。

 

そういった話があった中で、今回は紙での制作に行き着いたと思います。そこにはどんな話し合いがあったのですか?

馬場:そこはね、会員さんの意見が僕にはすごく印象的で。

LICHT LICHTの金澤くんが言ったんですけど、自分の店に来てくれる人が「なんかご飯食べれるところないですか?」ってよく言うてくれるんだけど、あんまりその時に渡せるものがなかった、と。

それをこう、ネットでっていう話になった時に、お店の情報を載せたサイトのQRコードをカードにして渡せるようにしようかっていう意見もあったんですけど、金澤くん的には「それはちょっと、冷たく感じるな」と。

「これ見とってください」じゃなくて、目の前で広げて「ここがこうで」って一緒に見ながら言える方が、自分も気持ちがいいし、相手も満足度が上がるんじゃないか。そういうツールにできればいいって声があって、紙にしようと。

あと、ネットって情報量が多すぎるじゃないですか。

そうじゃなくて、ちゃんと情報を取捨選択した紙のものを作りましょうよ、と言うことでこういうマップになりました。

(▲折り畳んでポケットに入るサイズ感。持ち運びやすさも兼ね備えています。)

 

馬場さん自身、チームの一人として制作を進めてきたと思いますが、完成した今どんなことを思いますか?

馬場:そうですね。…いいものができたな、と。

かわいらしい、いいものができたな、という気持ちが一番で。みんなが「あ、いいね」って言ってくれるのが嬉しいし、商工会の山田さんが「配りまくってます!」って言ってくれたり、そうゆうできたものを一緒になって配ってくれる人がいるっていうのが嬉しい。これをきっかけにちゃんと横の個人間のネットワークが更にできたところもあったりして、それも嬉しいなと思うし。

それに、出来上がったとき、商工会員さんが「お世話になりました」って言ってくれたんですけど、それって、自分たちごとになっているな、と感じていて。みなさん本業で忙しく、店も開けなきゃいけないので、事務局的につなぐ公社が動いたところがあったんですけど、形にする手伝いをしたい反面、商工会のみなさんに「別にあんまり関わってないし」って言われたら辛いなと思ってたんです。

そうならないといいな、と思ってたので、ちゃんと商工会発行として認識してくれてるっていうのを感じられてよかったなって、安心。ほっとしてます。

あとはやっぱり、形のあるものができるっていうのは気持ちがいいですね。反応も返ってくるし、渡せるし、「これをやりました」というのがわかりやすい。そういうのをみんなで体験できたっていうのはよかったですね。

 

 

どんな使われ方をしてほしいとかってありますか?

馬場:このマップ、町外には置いていないんです。なんで、町の外から来てもらおうっていうよりは、このマップが町の中にあって、訪れてくれる人がいて。その時に、町民が「これを見てください」って渡せる、そういう使われ方を想像していたというか。

町の人が、ゲストに対して、ホスピタリティを高められるというか、満足度を高めていく一つとして使われると嬉しいですね。

畔永:神山に住んでいる人にこそ、

馬場:こそ!

畔永:一家に10冊くらい置いてもらって。

馬場:笑

そうですね。自分たちが本当にこう、気持ちよく案内したいと思える相手と、このマップを通じて関係を作っていってほしいです。その結果、飲食店が潤えば、それが一番幸せじゃないか、と、そう思いますね。

 

 

どこで手に入るのでしょうか?

馬場:商工会員さんを中心に、各店舗に置いています。

親戚でもいいし、帰ってきた娘・息子でもいいし。自分が案内できる人に対してこのマップを用いて案内してくれるといいな、って思います。自分たちのゲストをみんなが自慢げに案内している。そういうものを目指しましょう、ということで作ったというのがあるんで、町民の方にこそ手に取ってもらえると嬉しいですね。

(▲みなさんがいつもよく行くお店にもこんな風に設置されているかもしれません。)

 

・・・

 

直接会って、手渡せる。その場で広げて、一緒に紙面を覗き込める。当たり前のようでいて、少しずつ減りつつあるその場面を、大切にして作られた今回のマップ。「持っていたい!」と思えるものを目指したという、淡くやさしい色味のデザインもその役割を引き立てているように思います。

以下より、Web上で閲覧いただくことも可能ですが、改めて手にとってみて、マップを頼りに神山の食を巡る。そうすると、いつもとはまた違って見えてくるものがあるかもしれません。

 > KAMIYAMA HOPPING MAP(Eat & Drink) (PDF版)

 

 

畔永 由希乃

畔永 由希乃

くろなが ゆきの/山口県下関市出身。2022年春から、神山つなぐ公社で「関係づくり」を担当しています。一日の始まりは、一杯の白湯とラジオ体操から。

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