らうんどすけーぱー(みんなで町を手入れする) CASE2. 孫の手サークル
手入れ2022年10月25日
実は、昨年くらいからたま~~に
前回紹介した4人
(前回の記事はコチラらうんどすけーぱー(みんなで町を手入れする) CASE1.西分の家 | イン神山|神山町のいまを伝える (in-kamiyama.jp))
+神山つなぐ公社の 安心な暮らしづくり担当 田中さん
ひとづくり担当 梅田さん
シルバー人材センター N先生 のメンバーで
「夜な夜なミーティング」を行っていました。
テーマは「20代~50代くらいの年齢層の町の手入れチームをつくりたい!けどどうしたら良いかわからない!」
現場を回すのは経験的に得意な4人ですが、チーム作りや仕組みづくりの面では経験値の少ない僕に助け船をくれ、言葉を引き出してくれて、この場を企画してくれ、人を繫いでくれた田中のやっちゃん。
(夜な夜なミーティングもいつか記事に上げたいと思っています。)
そして僕たちに場を作ろうと奔走してくれた梅田のうめちゃん。
神山つなぐ公社↓↓↓
神山つなぐ公社とは? | イン神山|神山町のいまを伝える (in-kamiyama.jp)
夜な夜なミーティングと城西高校神山校とかかわりのある梅ちゃんのおかげで、
僕たちと孫の手サークルとの関わりがうまれたのでした。
だから、今回は僕の目から見た。
僕の目線での孫の手サークルを紹介してみたいと思います。
孫の手プロジェクトとは?
家の周りの手入れが難しくなった地域住民のもとへ高校生が訪れ、学校で教わった造園技術を活かし「地域の困りごと」を有償で解消する交流プロジェクト。
(※あえて「高齢者」と書かれた部分を「地域住民」に変えています。)
詳しくはコチラ↓↓↓
孫の手プロジェクトとは? | イン神山|神山町のいまを伝える (in-kamiyama.jp)
CASE.2 孫の手サークル
お客さんは比較的安価な値段で庭の手入れをしてもらい。
学生さんたちは学校で学んだことを地域に出て実践をさせてもらう。
そして僕たち実際に現場をこなしているメンバーたちは、時に経験をシェアし、時に一緒に考え、共に手を動かす。
僕からすると、まさに「三方良し」
そんなありがたい状況の中、実は、最初は正直不安もありました。
「高校生の子たちと上手くやって行けるのか。」 「お客様の要望に応えきれなかったらどうしよう」などなど。。。
そもそもめちゃくちゃ悪い言い方をすると(今なら言える。)
【バイト感覚の子供と、素人の大人が人ん家の庭をいじくる】っていう先入観も実は少しあったり。。(公社の人ごめんね。てへ)
だったんだけど。
いざ蓋を開けてみたら。
お互い初めましての中、偉そうに道具の使い方から、作業中のダメ出しまで(これは僕が大半やっちゃう。。)しちゃう大人に嫌な顔せず応えてくれる学生さん達。
やったことのない作業に前のめりに挑戦する子。
おとなしいかと思いきや意外とガッツのある子。
大人の僕たちが気づかないところに気づいてくれる子。
休憩時間には学生のみんなから声をかけてくれたり。
孫の手メンバーのみんなは、おおらかに大人たちを迎え入れてくれました。
放課後の少ない時間の中、現場まで行き、彼らなりの見積と計画を立てていることもあとで知りました。
そこには何人必要なのか。道具は何が必要なのか、道具のメンテナンスはどうか、時間内に終わらせるにはどのような段取りと配分で作業して行かないといけないのか。
大人が用意した舞台に居るわけでなく。彼らはちゃんと自分たちの目線で現場を作っていました。
何度か現場を共にし、お互いの顔と名前を覚えながら、それとなく人となりが分かってきた頃。
普段の生活の中でばったり出会う頻度も増えてきて、「佐々木さん!」と声をかけてきてくれるように。
顔見知りの子たちが町のコンビニで声をかけてくれたり、自分の子どもの阿波踊りをほめてくれたり。
彼らのバイト先で出逢っちゃったり、むしろ少しそのバイト先で目で探しちゃったり(笑)
気づけば僕は「孫の手サークル」でみんなに会うことが【楽しみ】になっていて。
彼らと出会えたことで、実はなんだかとても、大切なことが分かった気がして。
孫の手のコンセプトにある
「高齢者のお困りごとを高校生が助ける」のも
「高校生の子たちに地域で実践の機会をつくる」のも大事なこと。
だけど、あんまりしっくりこなかったんです。なんだか誰の言葉でもなかったから。
大切なのはきっと
【関係が生まれること】
高齢者も移住者も高校生も関係ない。
いろんな孫に出逢えばいい。
いろんな仲間に出逢えばいい
色んな大人に出逢えばいい。
それも個と個の関係。きっと一度では終わらない田舎ならではの関係性づくり。
孫の手サークルを利用する人、共に作業をする人、彼ら、彼女ら高校生の一人一人は、関係性が出来たことで生まれたものって何なのだろう。
多分それぞれ、みんな違うんだろうと思うのだけれど。
ぼくたち関われた大人4人は、きっと同じ感覚を持っていて。
「みんなが大人になっても「おっす!」って声を掛けて欲しいなあ。」っていう割とシンプルな答え。
一人一人が卒業するときに「今度飯でもいこうよ!」っていえるシンプルな関係性。
作業が風景を作っているのではなくて、作業を通して生まれる関係性こそが風景なんだって気づかされた。そんな出会いだったのでした。
ぜひ、これから神山に来るみなさんも、孫の手サークルに声をかけて見てください。
みんなとってもいいやつです。
佐々木 敬太 (よろずを結ぶ よろず屋万結屋)
食品流通、厨房、介護福祉、障害福祉、薪を使った半自給田舎暮らし、庭木の剪定、各種イベント司会、ちんどん屋、打楽器の演奏や音楽療法など、西阿波を中心に四国内の様々なシーンで得た経験とつながりから、次世代に「おもろい徳島」「個性豊かな仲間達」「豊かな自然と暮らしの知恵」を残すことをテーマに掲げ、ゆるく徳島県内外で様々な活動を行っています。 「様々な人が集い、様々な文化が結ばれる場所。」 「田舎の暮らしの知恵や技術、自然と暮らしが結ばれる場所。」 を目指した、ゲストハウス万結屋を開業したいと宿物件をゆっくり探して行きたいと思っています。 神山さくらの会、桜花連にちょこちょこ顔出しております。
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