民家改修プロジェクトとは?

神山町への転入を望む家族は多いものの、物件が不足しており、近年はつねに家を探している状態です。一方で住まい手がいなくなり、窓や戸を閉じたまま、内部から老朽化する家が年々増えています。「民家改修プロジェクト」では、こうした家々を適切に改修し、大切に活用しようとしています。

まずは町内各地区、上分・左右内・下分・神領・鬼籠野・阿川・広野それぞれに「お試し住宅」をつくります。転入を希望する人や家族が、数週間から数カ月間、神山の暮らしを感じながら、地域との相性を互いに確かめ合い、さまざまな出会いや活動が生まれる場となります。

プロジェクトは神山の若手大工さんなどを中心に、岡山在住で尾道の空き家プロジェクトも手がけてきた建築家・片岡八重子さんと進めています。神山町広野の建築家・橋本健一さん、沢子さん、佐那河内村の建築家・島津臣志さんとも協働。工事期間には、障子貼りや家具づくりのワークショップ、イベントなども開催予定。

プロジェクトを通じ、まちの大工さんが幅広い視野を持って地域で活躍できるネットワークや、大工技術を継承する後進を育てる機会もつくっていきたいと思います。

 

 

民家改修のQ&A

Q 空き家にしておくとどうなるの?
A 多湿な神山はシロアリやカビの被害が生じやすい環境です。放っておくと床や屋根が抜け落ちるなど、倒壊にいたる恐れがあり、集落景観も損ないます。窓を開けて風を通したり、周辺の樹木や雑草の手入れをして日当たりを良くするなど、定期的な家の管理が大切です。

Q どういう風に空き家を活用するの?
A お試し住宅として活用します。あるいは、水周りなどの部分改修をおこない、町内で住居を探している人が暮らし始めやすいすまいをつくり出そうとしています。

Q どうして大工さんだけではなく、建築家も関わるの?
A 伝統構法の木造住宅は、きちんと手入れをすればもう10年、100年と長生きします。関わる建築家には、古い民家への敬意を持ちながら、予算を監理し、建物がさらに長期的に利用できるよう、現代の生活様式に答えるあたらしい暮らしの器をつくってもらいます。