民家改修プロジェクトとは?
神山町への転入を望む家族は多いものの、物件が不足しており、近年はつねに家を探している状態です。一方で住まい手がいなくなり、窓や戸を閉じたまま、内部から老朽化する家が年々増えています。「民家改修プロジェクト」では、こうした家々を適切に改修し、大切に活用しようとしています。
民家改修は、神山の若手大工さんなどを中心に、岡山在住で尾道の「空き家プロジェクト」も手がけてきた建築家・片岡八重子さんと進めてきました。神山町広野の建築家・橋本健一さん、沢子さん、佐那河内村の建築家・島津臣志さんとも協働。プロジェクトを通じ、まちの大工さんが幅広い視野を持って地域で活躍できるネットワークや、大工技術を継承する後進を育てる機会もつくっていきたいと考えました。
民家改修プロジェクトでは、町内2つの地域(鬼籠野・神領)に「すみはじめ住宅」を整備。「すみはじめ住宅」は、転入を希望する人や家族が、数週間から数カ月間、神山の暮らしを感じながら、地域との相性を互いに確かめ合い、さまざまな出会いや活動が生まれる場です。
民家がこれから100年続く町の資産となるように、基礎や構造躯体の補強、断熱、雨仕舞いなど、しっかりと手を入れて改修を行いました。工事期間には、障子貼りや家具づくりのワークショップ、イベントなども開催するなど、地域のみなさんの手もお借りして完成しました。
神山町内では、新たに家を建てる土地の見つけにくさや、すぐに貸し出せる家が不足しがちな状況がありました。そこで町の事業として、子育て・働き盛りを中心に集合住宅の整備を開始(2016〜)。また、空き家の発掘・民家改修を進め、伝統工法で建てられた民家に適切な修繕を行っています(2016〜)。
町内の職人さんと協働する機会をつくるなど、まちの中にある価値や可能性を生かし、100年以上使える社会資本を目指しています。
移住交流支援センターでは、町の委託を受けNPO法人グリーンバレーが、空き家・空き地をご紹介しています。神山への移住を検討されている方はご相談ください。
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集合住宅プロジェクト
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民家改修プロジェクト/すみはじめ住宅
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神山町移住交流支援センター
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